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理事長挨拶|ご案内

大分県石油商業組合理事長
永岡 壯三


 わが国の石油産業の道が大きく発展する素地が形成された昭和28年4月に大分県石油協同組合が設立されました。設立総会には志を同じくした石油販売業者26名の参加し、吉田伴一氏が初代理事長に選任され共同事業の推進と経済的地位の向上を目的としたのが始まりでありました。

 そして、昭和38年4月には石油販売業の共存共栄の理念と消費者への安定供給の使命を果たすため大分県石油商業組合が設立され、酒井務氏が初代理事長に就任しました。

 わが国の車社会の繁栄と同時期に全国で給油所の建設ラッシュが始まり、昭和50年代前半までの高度経済成長期には旺盛な需要に支えられた業界は順調に発展を遂げてまいりました。

しかしながら現在、石油販売数量は減少の一途をたどっております。2004年のピーク時におけるガソリンの販売数量は61,476千klでしたが、2019年度は49,107千klと2割以上減少し、そのスピードはますます速くなっていると感じています。

ハイブリッド車や電気自動車の増加、若者の車離れ、少子高齢化や過疎化といった複数の要因が重なり、販売数量減少の傾向には歯止めがかかりません。さらに最近は、脱炭素化(2035年ガソリン車の新車販売禁止、2050年カーボンニュートラル)が叫ばれており、今、石油業界は大きな転換期を迎えております。

私たちの使命は、生活はもとより、産業経済に欠かすことのできない“石油”という重要なエネルギー資源の供給を通じて、安全・安心で暮らしやすい街づくりに貢献することです。その窓口ともいえる給油所は暮らしを支える石油製品の安定供給を第一に、地域の防災・防犯拠点としての役割も果たしています。

特に災害時において、石油は多くの場面で必要不可欠な存在となりますので、安定的に供給するための拠点整備を進め、万が一に備えております。そうすることで地域の皆様に「石油がいつもある安心」を提供できると思っております。

「地域経済の発展に寄与し、今日の日本経済を支えている」「安全で快適なカーライフをサポートし、お客様の命を守るかけがえのない仕事をしている」というエッセンシャルワーカーとしての想いを原動力に、安全・安心な地域社会の実現を目指し、活動を進めてまいる所存です。何卒ご理解・ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。